現在はカンボジア国籍を持っている猫ひろしさん(41歳)
東京マラソン2019では2時間29分後51秒という好成績を残されています
自己ベストは2時間27分48秒(東京マラソン2015)
ハーフマラソンでは1時間14分37秒の記録を持っています。
このタイムを聞いてもマラソン初心者にとってはどれほど凄い記録なのか、どのくらいの記録なのかよくわからないことでしょう。
早いことには早いと思うが、実際もっと早い人はいるしどうなのだろうと思うかもしれません。
なので、今回実際どのくらい早いのかということをお伝えできればと思います。

そもそも世界記録は
記録:2時間1分39秒
2018年9月16日ベルリンマラソンでエリウド・キプチョゲ(33歳 ケニア) 2時間1分39秒で世界記録を樹立しました。
従来の世界記録の2時間2分後17秒を1分以上短縮し史上初の2時間1分台に突入する快挙を達成しました。
2000年代には2時間6分程度を彷徨っていましたが、徐々に記録が伸び現在では2時間を切るぐらいのペースとなってきています。
日本人記録は
記録:2時間5分後10秒
2018年10月7日シカゴマラソンで大迫傑(27歳)が2時間5分後10秒で日本人最高の記録を樹立しました。
日本人の記録も年々徐々に上がってきていますが世界記録にはまだ及ばない記録となっています。
話題となった報奨金1億円を手にした大迫選手。大迫選手の記録でもいまだに世界記録には遠く及ばないという現実があります
では猫ひろしさんは
記録:2時間29分後51秒
そもそも世界記録を樹立したキプチョゲ選手は33歳、日本記録を樹立した大迫選手は27歳と比較的年齢は若いです。
研究によれば、ランニングに最適な年齢は男子が27歳、女子が29歳あたりです。
ストックホルムマラソンの参加選手を調べた研究では、成績が下がり始めるのは34歳からという結論が出ています。
猫ひろしさんは41歳という年齢です。
41歳という年齢ながら、好成績を収めています。カンボジア選手代表として東京オリンピックに出場できるよう日々練習しています。
40代のフルマラソンの平均タイムは4時間30分です
4時間30分を達成するためには1 km あたり6分20秒ほどのペースで走る必要があります。
マラソン大会で最も多いペース1kmあたり6~7分ほどのペースです。
猫ひろしさんが達成したタイムは2時間27分48秒
これを達成するためには1 km あたり3分20秒ほどのペースで走る必要があります。
ちなみにこのペースは1500 M を5分で走るペースです。
皆さんは学生の時1500 M 走を走ったことはありませんか?
1500 M 走での5分を切るタイムでフルマラソンを走り続けていることになります
ものすごいスピードですね。
当然ですが、イーブンペースで走ることは困難です。
途中から失速してくるペースをどれだけ無くせるかも重要になってきます。
お分かりいただけましたでしょうか?
世界や日本の記録には届かないものの、トップアスリートであることには間違い無いです
今後も応援していきたいです 。
ちなみに、猫ひろしさんは自分がマラソンを走り続ける理由を著書で語っています。ぜひ参考にどうぞ。
